ファッション断捨離ガイド

クローゼット整理の始め方:何から手をつける?簡単なステップガイド

Tags: クローゼット整理, 断捨離, 片付け, 整理収納, ミニマリスト

クローゼットが服でいっぱいなのに、いざ着ようと思うと「着る服がない」と感じることはありませんか。朝の服選びに時間がかかり、気づけば同じ服ばかり着ているという方もいらっしゃるかもしれません。また、一度片付けてもすぐに元の状態に戻ってしまう、というお悩みもよく伺います。

こうしたクローゼットに関する悩みは、多くの場合、整理の「始め方」や「具体的な手順」が明確でないことから生じやすいものです。どこから手をつけて良いか分からず、結局何も始められない、という状況に陥ることも少なくありません。

この「ファッション断捨離ガイド」では、クローゼット整理から始まるミニマルな生き方への第一歩を、ステップバイステップのチュートリアル形式でサポートします。この記事では、特に「何から手をつけて良いか分からない」という方に向けて、今日からすぐに実践できる、クローゼット整理の簡単なステップを具体的に解説いたします。

完璧を目指す必要はありません。まずはご紹介する簡単な手順に沿って、クローゼット整理の第一歩を踏み出してみましょう。

ステップ1:整理する場所と範囲を決める

クローゼット整理を始めるにあたり、最も重要なのは「どこを、どのくらい整理するか」を具体的に決めることです。最初からクローゼット全体を一度に片付けようとすると、時間も労力もかかり、途中で挫折してしまう可能性が高まります。

まずは引き出し一つ、あるいはハンガーラックの一部など、狭い範囲から始めてみましょう。例えば、「タンスの靴下が入っている引き出しだけ」「ハンガーにかかっているトップスだけ」のように、具体的な対象を決めてみてください。

範囲を限定することで、短時間で完了でき、「できた!」という達成感を得やすくなります。この小さな成功体験が、次のステップへのモチベーションに繋がります。

ステップ2:中身をすべて出す

整理すると決めた場所の中身を、一旦すべて外に出しましょう。引き出しの中身をすべてテーブルの上に出したり、指定した範囲のハンガーにかかっている服をベッドの上に移動させたりします。

この作業は、自分が持っている物の「全体量」を正確に把握するために非常に重要です。また、クローゼットの奥にしまい込まれていた忘れていた服や、傷んでいるのに気づかなかった服などにも気づくきっかけになります。

すべて出した後、空になったクローゼットや引き出しを軽く拭いておくと、気持ちもリフレッシュできます。

ステップ3:「残す」「手放す」「保留」に分ける

外に出した物を、一つずつ手に取りながら「残す」「手放す」「保留」の3つに分類していきます。この段階で、それぞれの分類ごとに置く場所(例えば、床にゾーンを作る、空き箱を用意するなど)をあらかじめ決めておくとスムーズです。

手放すかどうかを判断する具体的な基準については、別の記事「「着ない服」とサヨナラ!クローゼット整理で役立つ「手放す判断基準5選」」で詳しく解説しておりますので、ぜひそちらもご参照ください。

ここでは、「いつか着るかも」や「高かったから」といった感情に囚われすぎず、「今の自分にとって必要か」という視点で考えることが大切です。迷うものは一旦「保留」とし、時間を置いてから再度判断するのも良い方法です。ただし、「保留」の期間を決め、その期間が過ぎたら改めて見直すようにしましょう。

ステップ4:それぞれの場所に収納する

分類が終わったら、「残す」と決めた物をクローゼットに戻します。「手放す」と決めた物は、リサイクルに出す、寄付する、処分するなど、速やかにクローゼットから物理的に移動させましょう。見える場所に置いておくと、片付けた実感が薄れ、リバウンドの原因になることがあります。

「残す」物を収納する際は、ただ元に戻すのではなく、いくつかのポイントを押さえることで、より使いやすく、片付いた状態を維持しやすくなります。

ここでは基本的な収納の考え方をご紹介しましたが、クローゼットの形状や広さに合わせた具体的な収納アイデアについては、今後別の記事で詳しくご紹介する予定です。

整理はミニマルな暮らしへの第一歩

クローゼットの整理は、単に物理的なスペースを確保するだけでなく、着る服を選ぶ時間を短縮したり、本当に好きな服だけに囲まれる心地よさを感じたりと、様々なメリットをもたらします。また、物を手放すという行為は、「自分にとって何が本当に大切か」を見つめ直す機会でもあり、ミニマルな暮らしや考え方への第一歩となるでしょう。

一度に完璧を目指す必要はありません。ご紹介した「場所を決める」「出す」「分ける」「収納する」という簡単な4つのステップを、まずは小さな範囲から試してみてください。整理が進むにつれて、きっとクローゼットだけでなく、心の中もスッキリしていくのを感じられるはずです。

片付いた状態をキープするための習慣化についても、別の記事「片付いた状態をキープ!クローゼット整理後の習慣化ガイド」で詳しく解説しておりますので、ぜひ合わせてお読みいただければ幸いです。

この記事が、あなたのクローゼット整理、そしてミニマルな暮らしへの第一歩を踏み出すための一助となれば幸いです。